ここまでジョン・サイクス、いや Blue Murder の Riot を推してきて、一言も触れないわけにはいかないだろう。
とはいえ、この曲を語るのは難しい。語り尽くせる自信もないし、あまりに自分の中で「特別」になりすぎているからだ。

初めて聴いたとき、あの鋭いリフと切迫したシャウトに、とにかく強烈に引き込まれた。
当時は「かっこいい暴動の歌」くらいの理解で、まさかこの曲と30年以上も付き合うことになるとは思ってもみなかった。

この曲の歌詞に、どうしても引っかかる一節がある。

No way did I commit this crime
No way, no way, no way
— you’re gonna bring me back alive

直訳すれば、「俺はやってない」「生きて帰して(元の場所に戻して)もらうぜ」という含みを持つロックの歌詞だ。
けれど、今の私にはそれが「宣言」のように聴こえる。

「お前たちが俺を、都合のいい“元の場所”に戻せると思うなよ」と。

当時のサイクスは、ホワイトスネイクという巨大な成功の渦中から放り出され、味方と敵の境界すら曖昧な時間を過ごしていたように思う。
その只中で書かれた曲だとすると、これは暴動を煽る歌ではなく、怒りの中で、かろうじて自分という人間を立たせるための、必死に「生きる」ということへの宣言だったのではないか。

だからこそ、この曲の持つ怒りのイメージは下品にならない。
荒々しいのに、どこか冷徹で、美しい。

……なんて、そんな分析をしたいわけじゃない。

今の年齢で聴くRiotは、若い頃よりもずっと静かに、しかし重く響く。
日々、仕事や生活の中で「自分を削らなきゃいけない場面」はいくらでもあるけれど、
「ここから先は一歩も譲らない」
そんな瞬間が、中年になった今だって、たまにはある。
たまには。

そんな時、この曲の No way の連打が、
「ああ、このまま倒れるわけにはいかないな」
そんな気持ちを思い出させてくれる。

でも、

いざとなったら run for your(my) lifeですよ。

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