スピッツの音源をCrispy!以降すべて持っている。なんならライブ盤も持っている。
なんならシングルも何枚か持ってる。
これを言うと、こんなことを言われたことがある。
「え?ロックしか聞かないと思った」
…ロックですよ、Spitzは。
こんなことを聞かれたこともある。
「なんでスピッツ聞き始めたの?」
きっかけなんて、だいたいわかるだろう。
言わせないでほしい。若い頃なんてそんなものだろう。
とはいえ、最初から好きだったわけではない。
初期の頃の音源は、当時の自分にはどうにもピンと来なかった。
草野マサムネの歌い方も、正直あまり好みではなかったし、当時よく耳にしていた90年代初頭のポップロックに聞こえてしまっていたのだと思う。
なので、なんとなくスルーしていた。
当時、アパートで一足遅れではまっていたRage Against the Machineの1stアルバムを聴いていた。
あの頃毎日聞いていた気がする。
そこへ「ハチミツ買ってきた」と言いながら、部屋になだれ込んできた者がいた。
そしてRATMの演奏は強制終了された。
強制である。
私はそのまま(心の中でWake Upを再生しながら)晩飯を作り始めた。
料理がだいたい出来上がった頃、あのアルペジオのイントロが流れてきた。
雷に打たれるような衝撃だった。
…なにこれ。
そしてAメロ、Bメロ、サビ。
雷が止まない。
恐ろしい曲だと思った。
天才の所業だ。
それからスピッツを聴くようになった。
特に好きなのは、少し時代が進んでからの草野マサムネの声だ。
年を重ねるごとに少しずつハスキーになっていくあの感じが良い。
歳を取るほど歌が良くなる人というのは、そう多くない気がする。まあ私個人の趣味なんだけども。
そういう意味でも2010年ごろの声で往年の名曲を歌っているライブ版がたまらなく好きだ。
それと、実はベースもかなり好きだ。
スピッツの曲はメロディばかり語られることが多い気がするが、ベースラインもかなり印象的なものが多い。歌メロの邪魔をすることなく曲を下支えしながら、低音で縦横無尽に歌っているあの感じ。
あれがあってのスピッツだと思う。
そして時は流れ、気が付けばアルバムはほぼ全部揃っていた。
恐ろしいバンドだ。
悪魔の所業だと思う。
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